今回観た映画がこちらになります。
レミニセンス

引用元:映画.com
感想 (ネタバレなし)
主人公の動機がなかなかにストーカー気質で共感できなかった。世界観と物語の繋がりも薄く、あまり面白くなかった。
かの有名なクリストファー・ノーラン監督の弟、、、ではなく、その奥さんが作った映画で銘打たれ、一躍話題になっていた本作。
クリストファー・ノーランの名前が偉大すぎて、○○の弟、○○の奥さんといった肩書で呼ばれてしまうのが酷だと思いながらもやっぱりハードルを上げてしまっている自分がいました。
予告はめちゃめちゃ面白そうだな、と思っていたし、「荒廃した世界×インセプション」みたいな設定にワクワクしていましたが、、期待を超える事もなければ記憶にも残らない映画だなと思いました。
映像も美しいところはありましたが、このクオリティでこの面白さなら映画館でなくともNetflixやレンタル待てば良かったかなと思います。。
以下、ネタバレあります。
感想 (ネタバレあり)
☆☆/10
一度夜を共にした女性に夢中になり、失踪した彼女を追いかけ続ける新感覚、超ストーカー風SF。そもそもの主人公の動機が共感できなさ過ぎて、違和感しか感じなかった。荒廃した世界観にワクワクしていたものの、ストーリーと関係なさ過ぎて萎えた。
全く面白くないとは言わんけど、、
ストーリー全体の構成的には悪くないが、ちょくちょくある気になる点が気になりすぎてストーリーに没頭出来なかった、というのが正直な感想です。で、そのちょくちょくある気になる点の代表格が「主人公の動機」と「世界観とストーリーの無縁さ」。ここは後で語るとしますが、おおまかなストーリーはむしろ好きでした。
過去に戻れる装置を作った主人公ニックは、お客さんを幸せな過去に返す事で、お金を頂くという商売をしています。ここで言う過去に返す、というのはタイムスリップのような、肉体がその時代に帰れるとうなものではなく、あくまでも夢のような形で眠っている間、一時的に頭の中で過去に帰れるというもの。ノーラン監督好きの方なら真っ先にインセプションが思い浮かびますよね。
主人公サイドには、主人公ニックとエミリーという女性がいて、この2人の対比を中心にストーリーが進んでいくのが面白かったです。
最初の2人の考えは下記のようなものです。
・ニック → 過去に固執していてはダメで、未来へ進んでいく。
・エミリー → 未来に進むのが怖く、現状維持を務めようとする。
ニックは先日出会ったメイという女性に一目惚れし、彼女と一緒に過ごせるように前へと進む一方、エミリーは数年前に絶縁した娘と連絡を取ることを拒み、今この生活に満足している様子でした。ただ、このストーリーが進み最終的に、
・ニック → メイの事が忘れられず、過去の中で生きていく。
・エミリー → 娘と再会し、未来に向かって歩き出す。
のようになります。
この2人の心情の変化は観ていて面白かったですし見どころだと思いました。
見過ごす事が出来なかった気になるポイント
冒頭でも記載したちょいちょいある気になる点が見過ごせず、映画を観ている時もずっともやもやを感じていました。中でも「主人公の動機」と「世界観とストーリーの無縁さ」はマジでなんとかならなかったのかと思うほどだったので、書きます聞いてください。
主人公の動機
一言言わせてください。主人公はストーカーです。ここに尽きます。
主人公ニックは、メイという女性を探す為、街から街へと旅しマフィアのアジトに潜入するのですが、ニックとメイの関係がこちらになります。
①メイが店に来て、お客様としての対応をする。(ニックは半分一目惚れしてる)
②バーで再開し一晩共にする。(映画でよくあるやつ)
③メイと連絡がつかなくなり、心配になったニックはメイ探しの旅にでる。 (付き合ってすらない)
なかなかヤバくないですか?いや、これがね、配偶者だったり自分の娘とかだったら分かりますよ?でもほんの1,2回会っただけの女性に狂気的に惚れ、その彼女を探す為にマフィアのアジトに潜入したり犯罪に手を染めたりって、どこからそのエネルギーが湧いてくんのか教えてほしい。
たまたま彼女もニックの事を想っていたから純愛みたいな感じになってたけど、そうじゃなかったらお縄もんですよ。最後ニックはラスボスを脳死させてお縄になるんですが、そもそもストーカー容疑でお縄になってもおかしくない。
結構書きましたが、ニックの動機がストーカー過ぎて、本編中ずっと純粋な気持ちで応援できませんでした。せめて本編で「ストーカーかもしれないけど、彼女に心底惚れちまったんだ!」みたいな発言があれば、ま~、本気の一目惚れやねんな~くらいで飲み込めたけど、このストーリーが純愛みたいな描かれ方してるから、不信感が募っちゃいました。
世界観とストーリーの無縁さ
これも言わせてください。予告詐欺だと思う。って言うのも、予告の世界観に惹かれてこの映画を観たといっても過言ではないんですよ。
世界観はこんな感じです。
時代は近未来。地球の温度上昇と共に海面も上昇し、人々は水上と陸上を組み合わせて生活している。(ワンピースのウォーターセブンのイメージ)。気温上昇により日中は暑すぎる為、人々は昼夜逆転した生活を送っている。
どうですか?僕はこの世界観めちゃめちゃ惹かれたんですよ。映画冒頭でもこの説明があって、凄くワクワクしたんですが、、、この世界観がストーリーと全くと言っていいほど関係ない。むしろ現代でも成り立つんじゃないかと思います。この設定いる!?というのが本音です。。残念。
まとめ
低予算だったのか時間がなかったのか分かりませんが、所々あるアラが気になってしまう映画でした。直球で言うと面白くなかったです。
映画館で1800円出してまでは観なくていいと思いました。Netflix待ちましょう。
以上!!!