サスペンス

【ネタバレあり感想】ただのサスペンスじゃない!35年前の真実を明らかにする過程での心情の変化にも注目!「罪の声」

こんにちは。

今回は、久しぶりに邦画を観賞してきました。それがこちらです。

罪の声

引用元:映画.com

作品情報

平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。

引用元:映画.com

自分の仕事に迷いを見せながらも、会社の言う通り働き続ける新聞記者、阿久津役を小栗旬。35年前、子供だった頃に脅迫テープに声を使われてしまったもう1人の主人公、曽根役を星野源が務める。

感想

☆☆☆☆☆☆/10
登場人物が多く、会話ばかりだったが、次々に明らかになる真相に釘付けになり、最後まで楽しめる作品だった。

THE・おつかいムービーだが、飽きさせない魅力

本作は、8割以上が会話で構成されており、次から次へと取材に向かう、いわゆるお使いムービーでした。

お使いムービーと言うのは、その名の通り、Aさんから説明を受けて、Bさんに会いに行き、次はBさんに説明を受けて、Cさんに会いに行き…と、会う人会う人に次のアクションを貰いながらあっちこっちいくような展開の映画の事を言います。

この手の映画は、会話が中心になり易い為、眠たくなりがちですが、少しずつ明らかになっていく展開が絶妙だったので、飽きずに観賞する事ができました。

ただ、登場人物がめちゃめちゃ多いので、最初は覚えるので必死でした。

1回しか出ないただの証言者かと思えば、後々にも複数回出てくるキーパーソンだったりするので、あまり気が抜けない作品です。

新聞記者と子供の頃脅迫の声に使われたの心情

二大主人公である阿久津(新聞記者)と子供の頃脅迫の声に使われた曽根の心情の変化が見所だと思います。

まず阿久津ですが、35年前に既に時効を迎えた事件を今さら蒸し返していいのか?という葛藤を抱えながらも、会社の言う通りに事件の真相を追います。

「この事件を追っても、エンタメ的な消費をされるだけで、被害者達の悲しみを掘り返すだけだ」

と、考えるわけですね。

僕も報道番組なんかを観ていると、「一体これで誰が得をしてるんだ…?」と思う事があります。

一方曽根は、自分の過去の罪を知りたいと思いながらも、やっぱり”他人”である新聞記者に、土足で踏み入られ、エンタメ的な消費をされる事を拒みます。

そらそうですよね。赤の他人である新聞記者が、自分たちの葬りたい過去を掘り返して大儲けするなんて、腹立たしいことはありません。

つまり、二人とも悪い人じゃないんですよね。お互い立場と気持ちを天秤にかけ、悩みながらできる事をしていました。

 

調査を続け、真実を明らかにした結果、喜ぶ人もいれば傷つく人もいました。

例えば、脅迫の声に使われた生島総一郎は、脅されていたヤクザグループが解散したと知り、母親と会う事ができるきっかけになりました。

一方、同じく脅迫の声に使われた生島望(総一郎の姉)の親友は、生島望を生きていると信じ続けていたが、既に亡くなってしまっていたと知り、悲しみに暮れたと思います。(本編では描かれてませんでしたが)

真実を明らかにする事が良い事か悪い事かなんて、人それぞれで、万人が幸せになる報道なんてないんだと思いました

だからこそ自分なりの答えと信念をもって真実を追い続ける必要があるんだという阿久津の成長の物語でもあったと思います。

ラストの展開について

案の定、曽根光雄が犯人だったわけですが、曽根俊也の母親である曽根真由美が共犯だった事には驚きました。

…というのも、序盤で最初の証言者になったっきり出てこなかったので、まさかキーパーソンになっているだなんて思いませんでした。

中盤から終盤にかけて、真由美が社会に不満を抱いていたという動機が明らかになりますが、伏線とかは特にないので、推理できるような物語にはなっていませんでしたね(笑)

本編は、色々推測しながら観るというより、主人公達と同じように少しずつ明らかになっていく真相を見届ける楽しみ方が良いかと思いました。

まとめ

途中少し情報の多さに置いていかれそうにはなりましたが、35年前の真相を明らかにしていく過程が面白かったので、飽きずに最後まで観賞する事ができました。

サスペンスものとして観るのもいいですが、主人公二人の心情の変化も楽しめる作品だと思います。是非、観賞してみて下さい!

では、以上!!!