Q. もし自分が犯罪に手を染めたら、どんな心境に陥るのだろう?
はい、4つ目の記事にして、超イレギュラーな内容にいってしまいました。
でも皆さんも一度はカッコ良い泥棒に目を輝かせたことあるのではないでしょうか?
映画だと、”レザボア・ドッグス”や”オーシャンズ11″、アニメでは”ルパン三世”や”怪盗キッド”等、クールで鮮やかに盗み出す泥棒がたくさんいますね。
僕もこんなカッコ良い泥棒を見て、ふと、
「僕も警察を振り回しながらカッコ良く盗み出して、世間を賑わしてぇ!!!」
と、妄想したことが何度もあります。(厨二病)
同時に、「どんなメンタルでこんな事繰り返せるのだろう?」とも考えるようになりました。
まぁこんなのメンタル以前に、ドジな自分に盗めるはずないのですが、この時の心境がびびっと伝わる映画に出会いました。それがこちら!
アメリカン・アニマルズ

引用元:映画.com
以下、ネタバレありです。
A. ミスの連発で押し寄せる恐怖に精神が崩壊!
簡単にあらすじを
平凡な大学生、ウォーレンは日々の刺激のない生活に飽き飽きし、飲食店の在庫処分になりそうな食糧を盗む、といった小さな刺激だけを求めて生きていました。
ある日、親友のスペクターから大学の図書館に飾られているヴィンテージ本が時価1200万ドル以上もの価値があり、しかもセキュリティもほぼゼロで、見張りも秘書1人のみ。
最初は冗談で「どうやったら盗めるか?」と話し合っていましたが、次第に現実味を帯びてきて、最終的には仲間4人で決行することになります。
しかし、考えられないような凡ミスを連発し、恐ろしい程グダグダに終わり、呆気なく捕まってしまう。
…という話です。
スタンガンで人を気絶させられません
このあらすじを読んでも僕が言いたいことは伝わらないと思います。
ます、彼らがどんなミスをしたかをご紹介します。
- 当日1人逃げ出す。
- スタンガンで秘書が気絶しない。
- ヴィンテージ本が飾ってあるショーケースの鍵が見つからない。
- ヴィンテージ本が想像より重くて、運ぶのに手間がかかる。
- エレベータのボタンを押し間違える → たくさんの人に顔を見られる。
- オークニアに自分の本当の電話番号を教える。
- 図書館の予約に自分のメアドで登録する。
…もう十分でしょうか?
ここだけ読むと、「だっせー!もともとのセンスがないんだ!」と思われるかもしれません。
もちろん、圧倒的に計画不足だったと思います。
しかし、本編を観て頂くと分かるのですが、「今から自分は犯罪者になるんだ」という追い込まれた精神状態で、スムーズに事が運ばず、ミスをしてしまいます。
そして、1つミスをしてしまう事で焦ってしまい、次のミスを生む…という負の連鎖に駆られていました。
僕はこれを観て、「結局これがリアルなんだな」と思いました。
ルパン三世のように、おちゃらけながら鮮やかに盗み出すキャラクターもいますが、彼らが普通ではないのです。(失礼)
ドジな大学生が強盗をしたらこうなるのではなく、普通の人が強盗をしたらこうなるのだと感じました。
とどめの本人登場!
実はこの物語、実話なんです。
しかも、もっと斬新なのが、ドキュメンタリー形式で本人が登場すること!
本編の所々で本人たちがその時の心境を解説するシーンが挟まります。
その話を聞いていると、後悔の念がヒシヒシと伝わってきて、こっちまで胸を締め付けられたような気持ちになります。
小中学校の道徳の授業でこの映画見せると良いと思います。マジで。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、かなり特殊なケースでしたが、自分が手を染めた時の恐ろしさを、こんなに感じさせる映画はないと思い、ご紹介させて頂きました。
斬新な映画を観たい方にはオススメです!
では、以上!!!